新生児個別的発達ケアと評価プログラム(NIDCAP:The Newborn Individualized Developmental Care and Assessment Program)とは

 早産で出生してきた児の脳は、急速な成長段階にあります。生後、母体内からNICU(新生児集中治療室)へと環境が変わる事で、本来、早産児が成長過程で経験する事と大きく異なる体験をすることになります。このギャップを埋めるための取り組みが、適正な発達へ向けた手がかりとなります。NIDCAP(Newborn Individualized Developmental Care and Assessment Program)は、早産児が成長発達するうえで必要なあらゆる環境を調整する、ディベロップメンタルケアのアプローチです。神経行動発達の知識や理論をベースに、脳神経の発達過程を表す早産児の“行動の観察”を基礎としています。観察から得られる、早産児個々の発達の情報を成長の指標として、親や医療従事者間で共有します。児に関わる人すべてが、児のストレスを最小限にし、強みと発達を最大限に引き出すための環境とケアの検討を行います。そして、児と家族との協働を行うためのスタッフへ教育の機会を提供し、結果として、実施されるケアが児の医学的予後、神経行動的発達、親の育児の能力、スタッフのスキルと満足という点でより良い結果に繋がることを目指しています。内省的で倫理的な医療者の育成、医療の質の向上、多職種連携は、組織の運用においても有用なシステムとして機能しています。

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行動観察の様子(スタッフと)

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行動観察の様子(ご家族と)

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