NIDCAPトレーニング

 NIDCAPで最も大切なことは、NIDCAPの「I」にあたるIndividualizedの「個別的な」「それぞれの赤ちゃんに応じた」というところです。
 実際のNIDCAPでは、シナクティブ(共作用)理論に基づき、3つのサブシステム(自律神経系、運動系、睡眠覚醒状態系)および注意相互作用の観察項目について、赤ちゃんのケアの前・中・後の2分ごとに観察を行い、赤ちゃんの強みと課題とすることに対して、個別のケアプランを展開し、ご家族やスタッフと共有し共働していきます。NIDCAPは、赤ちゃんの行動に基づいたFamily Centered Care(家族を中心においたケア)といえます。
 一般に、レベル1(表1参照)のNIDCAP professional認定までは2-3年、その後、Trainers-in-TrainingおよびAPIB(Assessment of Preterm Infants’ Behavior)認定を経たのち、NIDCAPトレーナーまでのレベル2、さらに施設としてトレーニングセンターになるレベル3までに、5-10年かかると言われています(表2参照)。
 かなり緻密で詳細なプログラムですが、現在、日本においても日本語でトレーニングが開催できる準備段階にあります。

表1 NIDCAPトレーニング レベル1の実際

項目 内容
事前学習
トレーニング計画の立案
文献抄読
自己評価、施設評価レポート提出
NIDCAP導入トレーニング① 講義(新生児・早産児の生理学・神経発達行動学、シナクティブ理論、NIDCAPの観察方法、観察の実際 他)
施設コンサルテーション①
自己学習 10数例の観察を行いレポートにまとめる。
ベストレポートの提出
NIDCAP導入トレーニング② 中間評価
施設コンサルテーション②
自己学習 継続症例の観察レポート(入院後72時間以内から退院後家庭訪問までの継続症例を取る:10日から2週間毎に観察、レポートをまとめ、ご家族やスタッフと共有し、ケアについて共働していく)
全レポートおよび自己評価、他己評価の提出
NIDCAP導入トレーニング③ 認定のための信頼性評価
施設コンサルテーション③

表2 NIDCAP トレーニング

レベル 内容
NIDCAP レベル1  NIDCAP professional認定
NIDCAP レベル2 Trainers-in-Training
APIB(Assessment of Preterm Infants’ Behavior)認定
上記2つを終えて、NIDCAPトレーナー認定
NIDCAP レベル3 10数例の観察を行いレポートにまとめる。
ベストレポートの提出
トレーニング風景

トレーニング風景

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